新付加価値創出による生き残り戦略とは~ロジスティクス主導の新ビジネスモデル(その2)
■サービスビジネスのポイント
最初にご紹介する事例は、神姫バスによる「バスの八百屋」と言う取組みです。物流企業ではありませんが、物流企業同様、サービス提供を生業とする同社がこの取組みに至った着想は参考になります。「バスの八百屋」とは、バス路線の中核拠点である姫路駅に農産物の直売所を設置し、近隣の農家さんにバスに乗ってそこまで農産物を運んでもらおうという取組みです。

このビジネスのポイントは2つです。①多くの人が集まる場所である姫路駅で販売を行うことと、②直売所での販売を農家さん自身とルール化することで、農家さんがバスに乗る目的を作っていること、です。
人であれ商品であれ、移動が目的になることはなく、移動した先に目的があります。物流企業も荷主の商品を運ぶ目的を作ることができれば、物流が発生し、売上高が増大することを、この取組みは教えてくれています。
■ロジスティクス主導のニーズとシーズのマッチング事例①(事例1)
それでは、「商品を運ぶ目的」をどのように作ればよいのでしょうか。
商品の流れは、エンドユーザーである住民の購買行動が起点です。店頭在庫が減ると、小売業は補充のために商品を仕入れます。商品補充という目的の結果、物流が発生します。当たり前のこの流れには、物流企業の積極的な意思や行動は存在しません。しかし、物流企業自身が販売を行ったらどうでしょう。売れ行きに応じて、商品補充が発生し、「商品を運ぶ目的」を自ら作ることができます。

かつて、フットワークが産地直送「うまいもの便」という名称で、地域の特産品をカタログ販売していたのが、この事例にあたります。当時、夕張メロンは物流がネックで全国流通していませんでした。同社が物流企業のノウハウを駆使して、全国物流網を構築し、全国に流通しました。同社が素晴らしい点は販売まで自社に取り込み、販売商品を増やしながら、物流の売上高も拡大していったところです。このビジネスの成功には、企業と企業を物流で繋ぐと言う役割を基盤に「地域の特産品(シーズ)とそれを欲しい人(ニーズ)を結び付けたい」という強い思いを持って、主体的に取組んだ物流企業の姿があります。
次回からは、廃棄物に着目して、「商品を運ぶ目的」を作っている事例を見ていくとともに、「新付加価値サービス」で生き残る戦略で成功するためのポイントを総括させて頂きます。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
関連商品: 「事業構造改革」コンサルティング
イプロス掲載:http://www.ipros.jp/products/141048/016/
「サプライチェーン競争力強化」についてはこちらから
http://www.jbc-con.co.jp/consultation01.html
コンサルティングのお問い合わせ先:
bca@jbc-con.co.jp にお気軽にお問い合わせください
最初にご紹介する事例は、神姫バスによる「バスの八百屋」と言う取組みです。物流企業ではありませんが、物流企業同様、サービス提供を生業とする同社がこの取組みに至った着想は参考になります。「バスの八百屋」とは、バス路線の中核拠点である姫路駅に農産物の直売所を設置し、近隣の農家さんにバスに乗ってそこまで農産物を運んでもらおうという取組みです。

このビジネスのポイントは2つです。①多くの人が集まる場所である姫路駅で販売を行うことと、②直売所での販売を農家さん自身とルール化することで、農家さんがバスに乗る目的を作っていること、です。
人であれ商品であれ、移動が目的になることはなく、移動した先に目的があります。物流企業も荷主の商品を運ぶ目的を作ることができれば、物流が発生し、売上高が増大することを、この取組みは教えてくれています。
■ロジスティクス主導のニーズとシーズのマッチング事例①(事例1)
それでは、「商品を運ぶ目的」をどのように作ればよいのでしょうか。
商品の流れは、エンドユーザーである住民の購買行動が起点です。店頭在庫が減ると、小売業は補充のために商品を仕入れます。商品補充という目的の結果、物流が発生します。当たり前のこの流れには、物流企業の積極的な意思や行動は存在しません。しかし、物流企業自身が販売を行ったらどうでしょう。売れ行きに応じて、商品補充が発生し、「商品を運ぶ目的」を自ら作ることができます。

かつて、フットワークが産地直送「うまいもの便」という名称で、地域の特産品をカタログ販売していたのが、この事例にあたります。当時、夕張メロンは物流がネックで全国流通していませんでした。同社が物流企業のノウハウを駆使して、全国物流網を構築し、全国に流通しました。同社が素晴らしい点は販売まで自社に取り込み、販売商品を増やしながら、物流の売上高も拡大していったところです。このビジネスの成功には、企業と企業を物流で繋ぐと言う役割を基盤に「地域の特産品(シーズ)とそれを欲しい人(ニーズ)を結び付けたい」という強い思いを持って、主体的に取組んだ物流企業の姿があります。
次回からは、廃棄物に着目して、「商品を運ぶ目的」を作っている事例を見ていくとともに、「新付加価値サービス」で生き残る戦略で成功するためのポイントを総括させて頂きます。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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