源流から攻める設計改革~「売れて儲かる」受注設計生産型製造業
1.はじめに
受注設計生産型製造業とは、工作機械や電子部品製造装置などの設備機械産業のように、個々のお客様の要求仕様に基づいて受注都度、製品の一部を個別設計したり、事前準備された派生品やオプションの中から選択して組み合わせたりして製品を実現して、お客様に提供するようなタイプの製造業です。ものづくり日本の技術を支え、日本の景気回復の鍵となる、非常に重要な産業です。
しかし、近年のお客様の要求の多様化に伴い、個別対応の幅、量が広がったため、
・お客様毎の仕様決定プロセス、タイミングが大きく異なる。また、変更も多く、社内の標準業務プロセスが確立しない
・お客様の生産設備を扱うため、納期要求が厳しく、遵守のために生産性およびコストは度外視せざるを得ない
・結果的に、膨大な在庫、仕掛を抱えて生産する
ため、「売れても儲からない」仕組みになっているのが実情です。
「売れて儲かる」ためには、お客様からの要望に対して、タイムリーな生産/調達計画を立案し、それを計画通りに遂行して、必要な製品やサービスを提供するような業務プロセスの構築が必要です。
ただし、業務プロセスを構築することはできても、お客様の要望が単一でない中でそれを遂行するのは大変なことです。
そのためには、会社全体での取り組みが必要となります。
今回は、売れて儲かる受注設計生産型製造業になるためのアプローチとして、お客様からの要求仕様への対応を行い、「儲けのカギを握る設計業務」のアプローチについて考えてみたいと思います。
2.目指すべき「売れて儲かる」受注設計生産型製造業とは
「受注設計生産型製造業だから・・・」という既成概念にとらわれず、会社全体で解決する問題として、製品構成のみならず、設計開発業務プロセス、原価企画、原価管理、生産現場や生産物流など、様々な領域からアプローチすることが必要です。本稿ではそのうち、受注設計型製造業の悩みから設計業務に関する取り組みについてご紹介します。

3.受注設計生産型製造業の悩み
お客様は、自身の製品の競争力を確保するために、製品仕様だけでなく詳細生産方式までを含めた変更を納品直前まで行っています。そのため、受注設計生産型製造業にとっては、業務プロセス全般に渡っての変更対応が必要となり、「売れても儲からない」仕組みとなっています。

4.「売れて儲かる」受注設計生産型製造業になるために
製品戦略の位置づけに合った製品提供プロセスを明確にして、それにあわせた業務の改革を行っていく必要があります。
収益を得る方法としてオペレーションの優位性追求と技術力の優位性追求があります。今回は前者について考えてみます。

◆検討すべき業務プロセスは多岐に渡ります。その中で、今回は設計業務を中心とした取り組みついて説明します。
5.スピードとコストを考えた場合の設計の現状は
現状の設計業務は多様な顧客要求に対応する為に都度設計を行ってます。その結果、いつも同じモノでないためにスピードとコストを重視した製品供給が困難になります。そこで考えられる手段として都度設計を減らす活動が重要になります。

次項では都度設計を減らす為に設計業務としてどのような取り組みが必要か説明します。
6.設計業務の取り組み
設計業務としての取り組みは製品戦略に基づく対象を明確にして、スピードとコストを重視した良いモノを繰り返し使える製品の設計が重要な考え方となります。

◆設計業務の取り組みはいずれも重要な役割を占めておりそれぞれの活動がリンクしています。本稿では標準化活動のポイントについて説明します。
7.標準化活動の概要① 標準化活動の目指すべき姿
市場やニーズに対して標準設計を行い都度設計領域を限りなく少なくすることにより製品を標準ユニットの組合せと若干の都度設計品を対応させる事ができます。活動の狙いを明確にして標準化活動を行うことにより短納期で安く、品質の確保された製品を顧客に提供することが出来ます。

8.標準化活動の概要② 設計標準化活動の検討例
設計標準化活動のポイントは、市場に立脚した商品構成企画を基に迅速に幅広く対応出来る製品体系(ベース、オプション、アタッチメント、個別対応)を整理することです。さらに製品提供プロセス視点の検討等、多面的な活動を統合マネージメントすることが大切です。

関連商品: 「設計・生産改革」コンサルティング
弊社HP掲載:http://www.jbc-con.co.jp/consul_service/pdf/STC06.pdf
イプロス掲載:http://www.ipros.jp/products/141048/019/
困ったときはここ!「 ビジネス解決の玉手箱」
http://www.jbc-con.co.jp/consulting/index.html
コンサルティングのお問い合わせ先:
bca@jbc-con.co.jp にお気軽にお問い合わせください
受注設計生産型製造業とは、工作機械や電子部品製造装置などの設備機械産業のように、個々のお客様の要求仕様に基づいて受注都度、製品の一部を個別設計したり、事前準備された派生品やオプションの中から選択して組み合わせたりして製品を実現して、お客様に提供するようなタイプの製造業です。ものづくり日本の技術を支え、日本の景気回復の鍵となる、非常に重要な産業です。
しかし、近年のお客様の要求の多様化に伴い、個別対応の幅、量が広がったため、
・お客様毎の仕様決定プロセス、タイミングが大きく異なる。また、変更も多く、社内の標準業務プロセスが確立しない
・お客様の生産設備を扱うため、納期要求が厳しく、遵守のために生産性およびコストは度外視せざるを得ない
・結果的に、膨大な在庫、仕掛を抱えて生産する
ため、「売れても儲からない」仕組みになっているのが実情です。
「売れて儲かる」ためには、お客様からの要望に対して、タイムリーな生産/調達計画を立案し、それを計画通りに遂行して、必要な製品やサービスを提供するような業務プロセスの構築が必要です。
ただし、業務プロセスを構築することはできても、お客様の要望が単一でない中でそれを遂行するのは大変なことです。
そのためには、会社全体での取り組みが必要となります。
今回は、売れて儲かる受注設計生産型製造業になるためのアプローチとして、お客様からの要求仕様への対応を行い、「儲けのカギを握る設計業務」のアプローチについて考えてみたいと思います。
2.目指すべき「売れて儲かる」受注設計生産型製造業とは
「受注設計生産型製造業だから・・・」という既成概念にとらわれず、会社全体で解決する問題として、製品構成のみならず、設計開発業務プロセス、原価企画、原価管理、生産現場や生産物流など、様々な領域からアプローチすることが必要です。本稿ではそのうち、受注設計型製造業の悩みから設計業務に関する取り組みについてご紹介します。

3.受注設計生産型製造業の悩み
お客様は、自身の製品の競争力を確保するために、製品仕様だけでなく詳細生産方式までを含めた変更を納品直前まで行っています。そのため、受注設計生産型製造業にとっては、業務プロセス全般に渡っての変更対応が必要となり、「売れても儲からない」仕組みとなっています。

4.「売れて儲かる」受注設計生産型製造業になるために
製品戦略の位置づけに合った製品提供プロセスを明確にして、それにあわせた業務の改革を行っていく必要があります。
収益を得る方法としてオペレーションの優位性追求と技術力の優位性追求があります。今回は前者について考えてみます。

◆検討すべき業務プロセスは多岐に渡ります。その中で、今回は設計業務を中心とした取り組みついて説明します。
5.スピードとコストを考えた場合の設計の現状は
現状の設計業務は多様な顧客要求に対応する為に都度設計を行ってます。その結果、いつも同じモノでないためにスピードとコストを重視した製品供給が困難になります。そこで考えられる手段として都度設計を減らす活動が重要になります。

次項では都度設計を減らす為に設計業務としてどのような取り組みが必要か説明します。
6.設計業務の取り組み
設計業務としての取り組みは製品戦略に基づく対象を明確にして、スピードとコストを重視した良いモノを繰り返し使える製品の設計が重要な考え方となります。

◆設計業務の取り組みはいずれも重要な役割を占めておりそれぞれの活動がリンクしています。本稿では標準化活動のポイントについて説明します。
7.標準化活動の概要① 標準化活動の目指すべき姿
市場やニーズに対して標準設計を行い都度設計領域を限りなく少なくすることにより製品を標準ユニットの組合せと若干の都度設計品を対応させる事ができます。活動の狙いを明確にして標準化活動を行うことにより短納期で安く、品質の確保された製品を顧客に提供することが出来ます。

8.標準化活動の概要② 設計標準化活動の検討例
設計標準化活動のポイントは、市場に立脚した商品構成企画を基に迅速に幅広く対応出来る製品体系(ベース、オプション、アタッチメント、個別対応)を整理することです。さらに製品提供プロセス視点の検討等、多面的な活動を統合マネージメントすることが大切です。

関連商品: 「設計・生産改革」コンサルティング
弊社HP掲載:http://www.jbc-con.co.jp/consul_service/pdf/STC06.pdf
イプロス掲載:http://www.ipros.jp/products/141048/019/
困ったときはここ!「 ビジネス解決の玉手箱」
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