杓子を定規に変えるには
杓子定規に考えてはダメだとよく言われます。
確かに、無理やり杓子定規に物事を捉えるだけでは足りないことが多いと感じます。
だからといって杓子定規に考えることが無意味でしょうか?

デジタル大辞泉(小学館)に杓子定規という意味は、
「(曲がっている杓子を定規代わりにすること、正しくない定規ではかることの意から)
すべてのことを一つの標準や規則に当てはめて処置しようとする、融通のきかない
やり方や態度。また、そのさま。」と掲載されています。
以前よりさらに、改善・改革の取組は、効率性や答えのみを追求するあまり必要な
ステップを飛ばす傾向があります。
しかも、後になって、基本的なことが抑えられていないため、柔軟軟な対応ができず、
再検討するという手戻りが発生する場合もしばしばあります。
ちなみに、弊社が提唱している販売ビジネスモデル改革の検討フレームワークでは
次のような手順を踏むようにしています。
◆ステップ1 事業環境分析
3C分析(顧客:市場、自社、競合)や SWOT分析(外部環境:機会・脅威、
内部環境:強み・弱み)で、現在の事業環境を見つめ直し、将来の事業環境や
方向性を想定する。
◆ステップ2 現状ビジネスモデル分析
現在の流通構造、市場や顧客別のビジネスモデルを整理し、見つめ直す。
◆ステップ3 ビジネスモデル改革テーマ設定
現状ビジネスモデルの課題を抽出し、新ビジネスモデルの方向性を設定する。
◆ステップ4 新ビジネスモデル構想
新ビジネスモデルの顧客、提供価値、提供プロセス、収益構造(使用者が料金
を負担せず、広告収入等他者が支払うモデルや課金収益モデルなど)を構想
し、その実現のための課題、アクションプランを設定する。
◆ステップ5 新ビジネスモデルの具体化
アクションプランを実行し、新ビジネスモデルを構築する。
ここでも事業環境分析や現状ビジネスモデル分析を十分に実施しないことがあります。
そうすると「現状はどうなっているんだ?」という一言で、前のステップに戻らなければ
なりません。
しかしながら、検討する時間がなくなったのか、一度検討した(実際にはほとんど
していないが)という心理的な障害なのか十分な検討もせずに言葉だけで終わらせ
ることがあります。
結局、十分な検討をせずに進めるため、構想したビジネスモデルを実現する上での
課題が上手く抽出できず、先手を打てずに後手に回ってしまいました。
改善や改革に真剣に取り組むのであれば、まずは、検討のフレームワークを使って、
杓子定規に基本的なステップを取組むことをお勧めします。

応用(試行錯誤)はその後で。
それが、スピード感を持ってより効率的に取り組むことにもつながります。
杓子定規も良い意味に変えることは可能です。
一度、お試しあれ。
(おわり)
関連商品: 「事業構造改革」コンサルティング
イプロス掲載:http://www.ipros.jp/products/141048/016/
「サプライチェーン競争力強化」についてはこちらから
http://www.jbc-con.co.jp/consultation01.html
コンサルティングのお問い合わせ先:
bca@jbc-con.co.jp にお気軽にお問い合わせください
確かに、無理やり杓子定規に物事を捉えるだけでは足りないことが多いと感じます。
だからといって杓子定規に考えることが無意味でしょうか?

デジタル大辞泉(小学館)に杓子定規という意味は、
「(曲がっている杓子を定規代わりにすること、正しくない定規ではかることの意から)
すべてのことを一つの標準や規則に当てはめて処置しようとする、融通のきかない
やり方や態度。また、そのさま。」と掲載されています。
以前よりさらに、改善・改革の取組は、効率性や答えのみを追求するあまり必要な
ステップを飛ばす傾向があります。
しかも、後になって、基本的なことが抑えられていないため、柔軟軟な対応ができず、
再検討するという手戻りが発生する場合もしばしばあります。
ちなみに、弊社が提唱している販売ビジネスモデル改革の検討フレームワークでは
次のような手順を踏むようにしています。
◆ステップ1 事業環境分析
3C分析(顧客:市場、自社、競合)や SWOT分析(外部環境:機会・脅威、
内部環境:強み・弱み)で、現在の事業環境を見つめ直し、将来の事業環境や
方向性を想定する。
◆ステップ2 現状ビジネスモデル分析
現在の流通構造、市場や顧客別のビジネスモデルを整理し、見つめ直す。
◆ステップ3 ビジネスモデル改革テーマ設定
現状ビジネスモデルの課題を抽出し、新ビジネスモデルの方向性を設定する。
◆ステップ4 新ビジネスモデル構想
新ビジネスモデルの顧客、提供価値、提供プロセス、収益構造(使用者が料金
を負担せず、広告収入等他者が支払うモデルや課金収益モデルなど)を構想
し、その実現のための課題、アクションプランを設定する。
◆ステップ5 新ビジネスモデルの具体化
アクションプランを実行し、新ビジネスモデルを構築する。
ここでも事業環境分析や現状ビジネスモデル分析を十分に実施しないことがあります。
そうすると「現状はどうなっているんだ?」という一言で、前のステップに戻らなければ
なりません。
しかしながら、検討する時間がなくなったのか、一度検討した(実際にはほとんど
していないが)という心理的な障害なのか十分な検討もせずに言葉だけで終わらせ
ることがあります。
結局、十分な検討をせずに進めるため、構想したビジネスモデルを実現する上での
課題が上手く抽出できず、先手を打てずに後手に回ってしまいました。
改善や改革に真剣に取り組むのであれば、まずは、検討のフレームワークを使って、
杓子定規に基本的なステップを取組むことをお勧めします。

応用(試行錯誤)はその後で。
それが、スピード感を持ってより効率的に取り組むことにもつながります。
杓子定規も良い意味に変えることは可能です。
一度、お試しあれ。
(おわり)
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イプロス掲載:http://www.ipros.jp/products/141048/016/
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