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コミュニケーションは、物理的な距離が重要!やはりフェース・トゥ・フェースが基本!【5連載:その4】

■「大部屋連携」の運営のコツ

複数部門が効率よくコミュニケーションを行って、より大きな効果を獲得するためには
コツがあります。以下の2つの手順をきっちり分けて実施することです。
20141008_7.jpg
手順①:複数部門が自部門の範疇関係なく、現状の新製品の技術課題を抽出する。
手順②:抽出した技術課題の解決のために、自部門は何をすべきか検討する。

上記の手順①の段階では解決策まで考えないことが一つのポイントですし、他部門の
視点から出された技術課題に対しても、手順②で自部門の課題として解決策を検討
することがもう一つのポイントです。

弊社はサプライチェーン・マネジメント改革の支援を数多く実践してきています。サプライ
チェーンが組織を跨いで繋がっている為に組織間にロスが発生しがちです。そのロスを
低減することがこの改革のポイントです。そのためには複数部門が集まって議論する
ことが有効ですが、そのような議論の場を運営するにはコツがあります。
20141008_8.jpg
当事者同士、例えば営業部門と生産部門が話をすると、お互いの意見を主張し合って、
前向きな議論ができません。そこに第3者が入ることが重要です。経営企画部門でも
いいですし、コンサルタントという選択肢もあります。そして、その第3者が「顧客の為に」
「事業成功の為に」という観点から交通整理することが重要です。「大部屋連携」に
おいても同様のことが言えます。

(次回へ続きます。お楽しみに!)

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イプロス掲載:http://www.ipros.jp/products/141048/016/

「サプライチェーン競争力強化」についてはこちらから
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コミュニケーションは、物理的な距離が重要!やはりフェース・トゥ・フェースが基本!【5連載:その3】

■「大部屋連携」の持つべき要件とで期待される効果

事業環境変化の観点から「大部屋連携」の必要性が見えてきましたが、
「大部屋連携」が持つべき要件を、ここで確認しておきたいと思います。
大きくは次の3つの要件ではないかと思います。

●「大部屋連携」の要件
・要件①:関係者が同じ場所に集まって、コミュニケーションを密に取る環境
・要件②:関係する全ての部門から選出されたメンバーによる体制
・要件③:関与する各部門の意思決定責任者の参画
20141008_5.jpg
上記のような要件を満たす「大部屋連携」を実施して、どんな効果を狙っているので
しょうか。
前述しましたが、「スピーディな開発&発売」であり、即ち開発リードタイムの短縮
です。この短縮は主にコミュニケーション効率の向上の効果のため、開発費の低減も
また期待できます。

これ以外にはどんな効果ができるでしょうか。
他部門の考え方を知る良い機会になるとともに、技術的な検討の視野も広がる
という効果が期待できるのではないでしょうか。
20141008_6.jpg
例えば、高い寸法精度が必要な場合を考えてみます。開発部門のみで設計していると、
組み合わせる部品それぞれに高い精度を要求して高い部品を購入する案しか出ない
かも知れません。しかし、ここに生産技術が関与すれば組立時に高い精度を確保する
ための冶具を製作する案などが出されるかも知れません。
また開発品のコストダウン検討の場合です。開発部門のみの検討では材料費・購入費
の低減の施策ばかりになりがちですが、生産技術部門やサービス部門が関与することで
組立費・サービス費の削減に繋がる施策も出てきます。組立費削減の施策であっても
開発部門の設計がキーとなるものもあります。例えば、部品点数が多く組立工数が
掛かっているような場合、複数部品を一体化した部品を設計するという施策などです。

●「大部屋連携」で期待される効果
・スピーディな開発&発売 → 開発リードタイム短縮(場合によっては開発費削減)
・他部門との相互理解
・開発時の技術的な課題解決策の広がり

(次回へ続きます。お楽しみに!)

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コミュニケーションは、物理的な距離が重要!やはりフェース・トゥ・フェースが基本!【5連載:その2】

■「大部屋連携」が注目されている背景

「大部屋連携」が注目されている背景に、グローバル競争やリーマンショックが
あります。これを契機に、市場の中心が先進国から新興国に大きく変化し、世界の企業が
新興国市場に集まりました。そして、そこで先行利益を得るべく、スピーディな新製品
の開発・発売を競い合うようになりました。20141008_3.jpg
そのような競争の中で、日本企業の最大のネックは機能別組織により発生した部門間の
壁でした。その壁を乗り越えて、早期に様々な決定をしなければ、競争に負けるリスクが
高まるわけです。その解決策として、複数部門が"同じ場所"に集まる「大部屋連携」が
注目を浴びるようになりました。

日本の工場の海外移転が進み、開発部門と生産部門が分離する体制の中で、世界同時
立上げ・発売が求められるようになっている状況も、「大部屋連携」の有効性を改めて
認識する契機になっているのではないでしょうか。
「物理的に同じ場所に集まって、関係者がコミュニケーションを行うことが、如何に
効率性を生み出していたか」を強く感じるような環境が目の前にあるのではないでしょうか。

物理的な距離の重要性に関する実例をご紹介します。ある企業では最初、開発者と
CADオペレーターが違う建物で業務を行っていました。その非効率性から同一フロアー
になるように組織のレイアウトを変更して、効率が30%程度向上しました。
20141008_4.jpg
私も前職でエレキ基板の設計経験がありますが、よくCADオペレーターの席に行って、
最適な電子部品のレイアウトを話し合っていたのを思い出します。

(次回へ続きます。お楽しみに!)

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コミュニケーションは、物理的な距離が重要!やはりフェース・トゥ・フェースが基本!【5連載:その1】

ここ最近、日経新聞や日経系の雑誌において、「大部屋連携」という言葉を
目にするようになりました。ホンダ、照明メーカーの岩崎電気、ルネサスエレクトロ
ニクスなどの企業で、成果を上げているという記事が掲載されました。
20141008_1.jpg
※「大部屋連携」とは
開発部、生産技術部、製造部、調達部、営業部などの複数の部門の意思決定責任者
が“同じ場所に”集まって、新製品開発・課題解決を効率的に行うという業務のやり方。
それにより、迅速な開発や課題解決を実施することが目的である。

通信速度が速まり、世界のどこにいても映像も共有しながら、コミュニケーション
が可能な環境が整ってきているにも関わらず、関係者が同じ場所で、フェース・トゥ・
フェースでコミュニケーションを行うことの重要性を主張する記事は、時代に逆行
しているようにも思います。
20141008_2.jpg
本記事では、「大部屋連携」が注目されている背景や期待される効果、そのような
やり方をうまく実施するためのポイントなどを、コンサル現場での経験も交えて、
考察したいと思います。

(次回へ続きます。お楽しみに!)

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「感」を得ること、提供すること

仕事で訪問した企業である掲示物を見かけました。その中の一文が目に留まりました。
「睡眠による休養感は、こころの健康に重要です」とあります。休養でなく休養「感」。
厚生労働省が発表している『健康づくりのための睡眠指針 2014 ~睡眠12箇条~』
というものでした。

たしかに、疲れた時に単に横になって天井を眺めているのでなく、体を動かしたり、
映画を観て涙を流したりすることのほうが有効とされています。
大事なのは「休養感を得る」こと。
20141001_1.jpg
私たちコンサルタントの仕事はどうでしょう。
お客様の企業にとって、なんらかの業績向上、目標達成がターゲットとしてあります。
もちろん、数字に現れる成果は重要ですが、さらに言えば、関係する方々が向上感、
達成感を十分に得られるようなお手伝いでなければならないと思います。

また、例えば商品供給リードタイムの短縮により顧客満足を向上する、といったテーマ
に携わることもあります。これも「満足感を高める」と言い換えてみたらどうでしょう。
単に今まで1週間かかっていた供給リードタイムを2日にする、という数字上の話だけ
でなく、お客様が欲しいとき、使いたいときに商品をお届けする。満足感の向上という
ことでいえばさらには受け取りやすくお届けする、使いやすい状態でお届けする等々。
20141001_2.jpg
「感」の一文字を付け加えることで、相手の立場になって考えることができる、そんな
効能があるのかもしれません。

(おわり)

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Author:日本ビジネスクリエイト
経営改革、業務改革、現場改革、システム実現支援などの総合的なコンサルティングを提供しています。特に製造業の現場に精通したコンサルティングに強みを持ち、SCM/CVM領域でのパイオニアとして認知され、また公益事業向けコンサルティングにおいても実績があります。

経営コンサルティング企業として、日本におけるSCM改革をリーディングしております。
また最近では、「X-Chain Mangement(エックスチェーンマネジメント)」という新しい経営手法を開発して、お客様の事業の成功に貢献しております。

【ホームページ】: http://www.jbc-con.co.jp/

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