数字って一人で歩くもの?【3連載:その2】
このアレルギー反応を示す代表的なインディケーターが「数字が一人歩きする」
といった類の発言である。

それではなぜ、この発言がでてくるか。マネジメント機能不全に陥るメカニズムを
考察してみると、概ね以下のような展開が見えてくる。
1.企業の成長に伴う業務の細分化にあわせて組織が形成され、それぞれの
組織が専門的な機能を担うようになる。
2.組織の構成員はそれぞれ与えられた役割の中で一生懸命働く。
3.一生懸命働いた結果、組織愛(セクショナリズム)が芽生える。
4.各組織の独立意識が強くなり、組織間のコミュニケーションが希薄になる。

5.各組織の実態が他組織からでは分からない状態になる。
6.企業や組織の全体をまとめ、将来の企画を行なうマネジメント組織(企画系)は、
個別組織の実態が分からないまま、業務を実施するという荒業にでる。
7.この荒業によって、各組織(実行系)はマネジメント組織に対して、
多大な不信感を持つようになる。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
関連商品: 「事業構造改革」コンサルティング
弊社HP掲載:http://www.jbc-con.co.jp/consul_service/pdf/STC02.pdf
イプロス掲載:http://www.ipros.jp/products/141048/016/
困ったときはここ!「 ビジネス解決の玉手箱」
http://www.jbc-con.co.jp/consulting/index.html
コンサルティングのお問い合わせ先:
bca@jbc-con.co.jp にお気軽にお問い合わせください
といった類の発言である。

それではなぜ、この発言がでてくるか。マネジメント機能不全に陥るメカニズムを
考察してみると、概ね以下のような展開が見えてくる。
1.企業の成長に伴う業務の細分化にあわせて組織が形成され、それぞれの
組織が専門的な機能を担うようになる。
2.組織の構成員はそれぞれ与えられた役割の中で一生懸命働く。
3.一生懸命働いた結果、組織愛(セクショナリズム)が芽生える。
4.各組織の独立意識が強くなり、組織間のコミュニケーションが希薄になる。

5.各組織の実態が他組織からでは分からない状態になる。
6.企業や組織の全体をまとめ、将来の企画を行なうマネジメント組織(企画系)は、
個別組織の実態が分からないまま、業務を実施するという荒業にでる。
7.この荒業によって、各組織(実行系)はマネジメント組織に対して、
多大な不信感を持つようになる。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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数字って一人で歩くもの?【3連載:その1】
「この数字は資料に載せられない。数字が一人歩きすると困る。」
もし、この種の発言を頻繁に聞いているようであれば、あなたの属する組織は
かなり重度のマネジメント機能不全に陥っている。

改革プロジェクトでは、今まで見てこなかった様々な角度から物事を分析するため、
時には現行の組織にとって非常に刺激的な事実(=数値)が見えてくるものである。
まず、これを認識することが改革への第一歩であり、そこから議論が展開されていく
ものである。
しかし、この最初の一歩で躓き出遅れてしまうプロジェクトもある。それは、冒頭の
ようなマネジメント機能不全に侵されている企業によくあるケースである。
改革するということは、これまで培ってきたことを見直し、新たなビジネススタイル
を創造することなので、今まで気づかなかったことが数値的に表されることは
極当たり前の話である。しかし、マネジメント機能不全に陥っている組織では、
このようなインパクトのある(意味のある)数字が見えてくると、その瞬間に
自己防衛本能が働き、その数字を退治しようとするのである。

要するに、刺激的な数値は「異物」と誤認識され、組織はそれらを退治しようと
過剰に反応する、これはまさに組織のアレルギー反応である。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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かなり重度のマネジメント機能不全に陥っている。

改革プロジェクトでは、今まで見てこなかった様々な角度から物事を分析するため、
時には現行の組織にとって非常に刺激的な事実(=数値)が見えてくるものである。
まず、これを認識することが改革への第一歩であり、そこから議論が展開されていく
ものである。
しかし、この最初の一歩で躓き出遅れてしまうプロジェクトもある。それは、冒頭の
ようなマネジメント機能不全に侵されている企業によくあるケースである。
改革するということは、これまで培ってきたことを見直し、新たなビジネススタイル
を創造することなので、今まで気づかなかったことが数値的に表されることは
極当たり前の話である。しかし、マネジメント機能不全に陥っている組織では、
このようなインパクトのある(意味のある)数字が見えてくると、その瞬間に
自己防衛本能が働き、その数字を退治しようとするのである。

要するに、刺激的な数値は「異物」と誤認識され、組織はそれらを退治しようと
過剰に反応する、これはまさに組織のアレルギー反応である。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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世界に冠たるものづくり日本を思う【後編】
東日本大震災による原発稼働停止は、化石燃料の大幅な増加を余儀なくされ、
日本は貿易赤字に陥る結果となった。しかし、リーマンショック後、世界経済が
崩壊し、超円高となった中でも日本は貿易黒字を保っていた。日本のどこかの
現場が、競争力ある製品を輸出し続けているのである。日本には、こうした製品を
世界に供給する強い現場が厳然として元気に生き続けている証と考える。

それは必要条件ではあるが、ひたすらパワーにまかせるだけでは、ジャンプ競技
で世界を制することはできないことを髙梨選手は証明している。パワー以外にも
必要となる勝つ為の技が、他の選手にも増して彼女には備わっているはずだ。
その技の体得に向け、世界一努力し磨き上げた結果が、小さな体の彼女の活躍を
支えているのだと思う。資源のない環境にあって、他国に負けない輝く製品を
鍛えられた現場がつくりあげることを国家の宿命とする日本の姿を象徴しているようだ。
人々の生活をより豊かにするプロダクツを提供する日本のものづくりでは、複雑な
設計と厳格な品質が要求されるハイレベルなものづくり体制が実現されているはず
である。この世界一鍛えられた現場には、よその国の追従を許さない高度な技が
秘められている。

設計・生産のチーム連携プレーと鍛え抜かれた人々の集団からなる現場がある限り、
日本のものづくりは朽ちることはない。そんな現場づくりを我々はいつまでも支え
続けていたい。
(おわり)
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日本は貿易赤字に陥る結果となった。しかし、リーマンショック後、世界経済が
崩壊し、超円高となった中でも日本は貿易黒字を保っていた。日本のどこかの
現場が、競争力ある製品を輸出し続けているのである。日本には、こうした製品を
世界に供給する強い現場が厳然として元気に生き続けている証と考える。

それは必要条件ではあるが、ひたすらパワーにまかせるだけでは、ジャンプ競技
で世界を制することはできないことを髙梨選手は証明している。パワー以外にも
必要となる勝つ為の技が、他の選手にも増して彼女には備わっているはずだ。
その技の体得に向け、世界一努力し磨き上げた結果が、小さな体の彼女の活躍を
支えているのだと思う。資源のない環境にあって、他国に負けない輝く製品を
鍛えられた現場がつくりあげることを国家の宿命とする日本の姿を象徴しているようだ。
人々の生活をより豊かにするプロダクツを提供する日本のものづくりでは、複雑な
設計と厳格な品質が要求されるハイレベルなものづくり体制が実現されているはず
である。この世界一鍛えられた現場には、よその国の追従を許さない高度な技が
秘められている。

設計・生産のチーム連携プレーと鍛え抜かれた人々の集団からなる現場がある限り、
日本のものづくりは朽ちることはない。そんな現場づくりを我々はいつまでも支え
続けていたい。
(おわり)
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世界に冠たるものづくり日本を思う【前編】
冬のオリンピック、ソチ大会の開催がいよいよ目前に迫ってきた。世界の一流アスリートが
集う4年に一度の大会は、多くの人を引き付けて止まない力がある。
世界のライバルを相手に晴れて日本の代表となり、乾坤一擲の戦いに挑む選手たちの
健闘を心から願う。中でもワールドカップ優勝回数で歴代トップに躍り出た、金メダルに
最も近い選手といわれている女子ジャンプ日本代表の髙梨選手の活躍に期待したい。

選手たちの中ではひときわ貧弱な体でありながら、圧倒的な飛距離をたたき出す彼女の
戦いぶりには目を見張る。あの小さい体の一体どこにそんなパワーを秘めているのか?
筆者には、資源には恵まれない日本が、世界を相手に圧倒的な競争力を持って
No.1商品を送り出す、ものづくり日本の姿が重なって見える。
右肩上がりの時代はとっくに過ぎ、GDPも新興国中国に抜かれ、もはや経済大国の
イメージは輝きを失ったものの、日本の製造業が産み出す製品は、未だ世界の市場で
存在感を放っている。

もちろん、100円ショップに並ぶような幼稚な商品領域では、日本の製造現場がいくら
頑張ってもコスト競争で勝てるわけはない。そのような商品は、他の国にお任せすれば
よい。しかし、複雑な設計で、設計と生産現場の連携プレーが欠かせない難しい
ものづくりが求められる製品は、間違いなく日本がこれまで得意としてきた領域であり、
また、将来にわたっても国際競争力を持ち続けていく領域である、と筆者は信じる。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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世界のライバルを相手に晴れて日本の代表となり、乾坤一擲の戦いに挑む選手たちの
健闘を心から願う。中でもワールドカップ優勝回数で歴代トップに躍り出た、金メダルに
最も近い選手といわれている女子ジャンプ日本代表の髙梨選手の活躍に期待したい。

選手たちの中ではひときわ貧弱な体でありながら、圧倒的な飛距離をたたき出す彼女の
戦いぶりには目を見張る。あの小さい体の一体どこにそんなパワーを秘めているのか?
筆者には、資源には恵まれない日本が、世界を相手に圧倒的な競争力を持って
No.1商品を送り出す、ものづくり日本の姿が重なって見える。
右肩上がりの時代はとっくに過ぎ、GDPも新興国中国に抜かれ、もはや経済大国の
イメージは輝きを失ったものの、日本の製造業が産み出す製品は、未だ世界の市場で
存在感を放っている。

もちろん、100円ショップに並ぶような幼稚な商品領域では、日本の製造現場がいくら
頑張ってもコスト競争で勝てるわけはない。そのような商品は、他の国にお任せすれば
よい。しかし、複雑な設計で、設計と生産現場の連携プレーが欠かせない難しい
ものづくりが求められる製品は、間違いなく日本がこれまで得意としてきた領域であり、
また、将来にわたっても国際競争力を持ち続けていく領域である、と筆者は信じる。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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