企業間競争を勝ち抜くために~孫子の兵法は語る【4連載:その4(最終回)】
前回では、守屋洋氏著書の解説による孫武の七つの教えのうち、1と2についてご紹介しました。今回は、その続きの3からご紹介します。

3) 相手の意表をつくことも、勝利をかちとる重要な条件となる。
戦争は「詭道」(騙し合い)である。したがって、敵の油断を誘い、敵の目をくらます作戦を採用しなければならない。
4) 戦いは、正攻法と奇襲作戦を組み合わせ、臨機応変に運用して戦わなければならない。そのためには、急がば回れの「迂直の計」なども活用すべきだ。

5) 守勢に回ったときは、じっと鳴りをひそめ、攻撃に出たときは、いっきにたたみかけなければならない。
6) 兵力に応じた戦い方を心がける。つまり、十倍の兵力なら包囲し、五倍の兵力なら攻撃し、二倍の兵力なら分断し、互角の兵力なら勇戦し、劣勢の兵力なら退却し、勝算がなければ戦わない。兵力を無視して戦いを挑めば、敵の餌食になるばかりだ。
逃げて戦力を温存すれば、また次のチャンスに賭けることができる。
7) 戦いの理想は、水のあり方に学ぶ必要がある。つまり、兵力の分散と集中を心がけ、たえず敵の情況に対応して変化しなければならない。
硬直した思考は、必ず敗北を招く。
孫武は、その生命を懸けた戦いの実践から、合理的な思考を積み重ねることによって、戦争に内存する法則性を体系化し、六千数百字にまとめました。
その知恵は、現在も多くの人を惹きつけて已まないのではないでしょうか。
弊社では「Xチェーン経営」なる本を出版しております。
この書は、弊社のコンサルタント諸氏が、その経営改革支援の実践現場で積み重ねてきた思考とノウハウを集大成したものです。企業には5つの事業管理領域があることを起点に、4つの事業活動で経営を捕捉し、その強化方策を提唱しています。机上の論理ではなく、我々コンサルタントが実践を通して体系化したものですので、必ずやお役に立つものと確信しています。
是非、ご一読下さい。
(おわり)
関連商品: 「事業構造改革」コンサルティング
弊社HP掲載:http://www.jbc-con.co.jp/consul_service/pdf/STC02.pdf
イプロス掲載:http://www.ipros.jp/products/141048/016/
困ったときはここ!「 ビジネス解決の玉手箱」
http://www.jbc-con.co.jp/consulting/index.html
コンサルティングのお問い合わせ先:
bca@jbc-con.co.jp にお気軽にお問い合わせください

3) 相手の意表をつくことも、勝利をかちとる重要な条件となる。
戦争は「詭道」(騙し合い)である。したがって、敵の油断を誘い、敵の目をくらます作戦を採用しなければならない。
4) 戦いは、正攻法と奇襲作戦を組み合わせ、臨機応変に運用して戦わなければならない。そのためには、急がば回れの「迂直の計」なども活用すべきだ。

5) 守勢に回ったときは、じっと鳴りをひそめ、攻撃に出たときは、いっきにたたみかけなければならない。
6) 兵力に応じた戦い方を心がける。つまり、十倍の兵力なら包囲し、五倍の兵力なら攻撃し、二倍の兵力なら分断し、互角の兵力なら勇戦し、劣勢の兵力なら退却し、勝算がなければ戦わない。兵力を無視して戦いを挑めば、敵の餌食になるばかりだ。
逃げて戦力を温存すれば、また次のチャンスに賭けることができる。
7) 戦いの理想は、水のあり方に学ぶ必要がある。つまり、兵力の分散と集中を心がけ、たえず敵の情況に対応して変化しなければならない。
硬直した思考は、必ず敗北を招く。
孫武は、その生命を懸けた戦いの実践から、合理的な思考を積み重ねることによって、戦争に内存する法則性を体系化し、六千数百字にまとめました。
その知恵は、現在も多くの人を惹きつけて已まないのではないでしょうか。
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この書は、弊社のコンサルタント諸氏が、その経営改革支援の実践現場で積み重ねてきた思考とノウハウを集大成したものです。企業には5つの事業管理領域があることを起点に、4つの事業活動で経営を捕捉し、その強化方策を提唱しています。机上の論理ではなく、我々コンサルタントが実践を通して体系化したものですので、必ずやお役に立つものと確信しています。
是非、ご一読下さい。
(おわり)
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企業間競争を勝ち抜くために~孫子の兵法は語る【4連載:その3】
前々回・前回と、『孫子の兵法』の展開されている基本的前提について触れました。
復習すると、その基本的前提とは、次の二つです。
1.戦わずして勝つ
2.勝算なきは戦わず

言うまでもなく、この書は二千五百年ほど前に孫武によってまとめられた世界最古の「兵法書」なので、戦いの原理原則・戦略戦術について説いたものです。
こんな長い歳月にわたって読みつがれてきた背景には、人間心理の深い洞察から生まれた知恵が集大成されているからであり、兵法の領域を超え、企業間競争を勝ち抜くための経営戦略の指針としても大いに役立つと筆者は思っています。
中国文学者である守屋洋氏著書の解説によると、先の二つの前提に立ち、弱をもって強に勝つ戦略・戦術を追求した孫武の教えを、以下の七つにまとめられています。
1) 勝利を勝ち取る鍵は、まず第一に「彼を知り己を知る」ことである。双方の戦力を分析・検討したうえで、勝算があれば戦い、なければ戦うべきでない。

2) 戦いに際しては、主導権を奪取しなければならない。相手をこちらのペースに乗せること。そのためには、相手の兵力を分散して守勢に追い込み、相手の手薄なところを攻めることを心がけなければならない。
3)~は、次回ご紹介いたします。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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復習すると、その基本的前提とは、次の二つです。
1.戦わずして勝つ
2.勝算なきは戦わず

言うまでもなく、この書は二千五百年ほど前に孫武によってまとめられた世界最古の「兵法書」なので、戦いの原理原則・戦略戦術について説いたものです。
こんな長い歳月にわたって読みつがれてきた背景には、人間心理の深い洞察から生まれた知恵が集大成されているからであり、兵法の領域を超え、企業間競争を勝ち抜くための経営戦略の指針としても大いに役立つと筆者は思っています。
中国文学者である守屋洋氏著書の解説によると、先の二つの前提に立ち、弱をもって強に勝つ戦略・戦術を追求した孫武の教えを、以下の七つにまとめられています。
1) 勝利を勝ち取る鍵は、まず第一に「彼を知り己を知る」ことである。双方の戦力を分析・検討したうえで、勝算があれば戦い、なければ戦うべきでない。

2) 戦いに際しては、主導権を奪取しなければならない。相手をこちらのペースに乗せること。そのためには、相手の兵力を分散して守勢に追い込み、相手の手薄なところを攻めることを心がけなければならない。
3)~は、次回ご紹介いたします。
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企業間競争を勝ち抜くために~孫子の兵法は語る【4連載:その2】
この書は、兵法書であるため、当然のことながら、戦い方の原理・原則を説き明かしたものであることは言うまでもない。また、計13篇で構成されているが、全部で六千数百字という短い文字数は、「実践詳細理論」というより経験から裏打ちされ研究された勝つための「方針書」として練り上げられた。
そこには、人間及び人間心理に対する深い洞察結果が凝縮されているため、実は経営戦略にも役立つ新鮮さがある。二千五百年も前に著された書物であるあるため、歴史に名の残る世界の先人達がこれを活用した(ナポレオンの座右の書であったことは有名)。しかし、いっこうに古びないばかりか、現在でも多くのビジネスマン達が、ここに書かれている原理原則から、問題解決のヒントを得ようと活用しているようである。

孫子の兵法は、二つの基本的前提の上に立っている。
1.戦わずして勝つ
2.勝算なきは戦わず
この二つの前提の上に立ち、弱をもって強に勝つ戦略・戦術を追究しているのが孫子である。戦わないことが一番だ、と考えていた人間が、その戦いの実践を通して体系化したノウハウであるから説得力が高い。
私達は多くの企業の経営改革をご支援しているが、前提をよく理解・整理し、これをしっかり踏まえて、原理・原則を貫いていける企業が競争優位を獲得する、と考えている。
(次回に続きます。お楽しみに!)
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そこには、人間及び人間心理に対する深い洞察結果が凝縮されているため、実は経営戦略にも役立つ新鮮さがある。二千五百年も前に著された書物であるあるため、歴史に名の残る世界の先人達がこれを活用した(ナポレオンの座右の書であったことは有名)。しかし、いっこうに古びないばかりか、現在でも多くのビジネスマン達が、ここに書かれている原理原則から、問題解決のヒントを得ようと活用しているようである。

孫子の兵法は、二つの基本的前提の上に立っている。
1.戦わずして勝つ
2.勝算なきは戦わず
この二つの前提の上に立ち、弱をもって強に勝つ戦略・戦術を追究しているのが孫子である。戦わないことが一番だ、と考えていた人間が、その戦いの実践を通して体系化したノウハウであるから説得力が高い。
私達は多くの企業の経営改革をご支援しているが、前提をよく理解・整理し、これをしっかり踏まえて、原理・原則を貫いていける企業が競争優位を獲得する、と考えている。
(次回に続きます。お楽しみに!)
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企業間競争を勝ち抜くために~孫子の兵法は語る【4連載:その1】
数年前になるが、NHKで大河ドラマ「風林火山」が放映されていた。
天下統一を目指し、乱世を駆け抜けた武田軍団を支えた稀代の軍師・山本勘助を描いたドラマである。

ご存知のように、「風林火山」は、信玄が「孫子の兵法」から引用した言葉である。
風林火山とは、
『ソノ疾キコト風ノ如ク、ソノ徐カナルコト林ノ如ク、侵掠スルコト火ノ如ク、動カザルコト山ノ如シ』
という、孫子の兵法書十三篇の中の「軍争篇」のくだりから、風・林・火・山の四文字をとって旗印とされたものである。

戦国時代に多くの武将から恐れられた信玄という人は、孫子の兵法をよく研究し、そこから多くのことを学びとっていたらいしい。その戦い方は、この兵法書に忠実であったことが想像される。
(次回に続きます。お楽しみに!)
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天下統一を目指し、乱世を駆け抜けた武田軍団を支えた稀代の軍師・山本勘助を描いたドラマである。

ご存知のように、「風林火山」は、信玄が「孫子の兵法」から引用した言葉である。
風林火山とは、
『ソノ疾キコト風ノ如ク、ソノ徐カナルコト林ノ如ク、侵掠スルコト火ノ如ク、動カザルコト山ノ如シ』
という、孫子の兵法書十三篇の中の「軍争篇」のくだりから、風・林・火・山の四文字をとって旗印とされたものである。

戦国時代に多くの武将から恐れられた信玄という人は、孫子の兵法をよく研究し、そこから多くのことを学びとっていたらいしい。その戦い方は、この兵法書に忠実であったことが想像される。
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