足腰を鍛える重要性 【3連載:その3(最終回)】
製造業の皆さんにはおなじみの、MRP(資材所要量計画)ひとつ取っても、部品表や在庫の精度が最低でも95%以上ないと使い物になりません。
結局は、算出された数値が信用できずに二重管理が発生します。
少し前に盛んに導入されたERPにしても同様です。普通車にF1のエンジンを搭載したような状態となり、色んなところで事故(不具合)が発生しています。

これらの事故を防ぎ、そのシステムの持つ特徴・特性を最大限発揮させるためには、それら周辺業務の仕組み(プロセス、基準/ルール、組織/役割分担、管理方法など)を見直す必要があります。つまり、そのツールに見合うよう足腰を強化するのです。
システム導入の成否の9割以上はその前段の業務の仕組みをうまく改革・改善できるかにかかっており、手っ取り早くシステムさえ稼働できればすべてがうまく行くという事はあり得ません。
つまり、システム導入前の業務診断が必要となります。まずは、目的を明確にし、プロセス視点から業務の仕組みを見直して、業務のどの部分にメスを入れれば良いかを明らかにした上で、それを補完・強化するための手段としてシステム導入を行う必要があります。そうする事により、最小投資で最大効果を得る事が可能となります。
これはもう、原理原則です。
我々のコンサルティングスタイルも、この原理原則にのっとり、まずは、足腰を鍛える事に重点を置いており、一過性でない、企業の基盤強化を重視しております。
皆さんも、目の前のおいしそうなツールに惑わされること無く、一呼吸おいて、そのツールを導入する目的や、それを導入するためには、どのような業務における前提条件がクリアされないといけないのかをじっくりと考えてください。

「急がば回れ」を改めて肝に銘じて頂ければと思います。これが、最短かつ、唯一の成功への道です。
(おわり)
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イプロス掲載:http://www.ipros.jp/products/141048/016/
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足腰を鍛える重要性 【3連載:その2】
スポーツ選手で言えば、マラソン選手がよく、高地トレーニングでアメリカのボルダーなどで合宿をしますが、これは、普段から必死に鍛えている選手が行うから有効なのであって、普段から鍛えていないメタボなサラリーマンが、いきなりボルダーでトレーニングを行う事は自殺行為です。
逆に言うと、ここまで足腰が鍛えられている企業(工場)には、「かんばん」は不要です。
つまり、ボルダーで合宿しなくても金メダルを取る事は可能です。
ただ、なぜ「かんばん」を導入するかというと、在庫量を目に見える形にしておき、更なる進化をし続けるためです(進化に伴い、かんばん枚数を徐々に減らしていく)。
要するに、足腰が十分しっかりしている企業(工場)が飽くなきステップアップを目指すためのツールという位置付けになります。
普通免許がないと車に乗れないのと同様、何らかのツールを導入するためにはそれを使いこなすためにクリアしないといけない高いハードルがあるのが通常です。
そのハードルを飛び越えるためには、足腰がしっかりとしていなければ飛び越えられません。
これらの事は、システム導入においても同じ事が当てはまります。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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つまり、ボルダーで合宿しなくても金メダルを取る事は可能です。

ただ、なぜ「かんばん」を導入するかというと、在庫量を目に見える形にしておき、更なる進化をし続けるためです(進化に伴い、かんばん枚数を徐々に減らしていく)。
要するに、足腰が十分しっかりしている企業(工場)が飽くなきステップアップを目指すためのツールという位置付けになります。
普通免許がないと車に乗れないのと同様、何らかのツールを導入するためにはそれを使いこなすためにクリアしないといけない高いハードルがあるのが通常です。

そのハードルを飛び越えるためには、足腰がしっかりとしていなければ飛び越えられません。
これらの事は、システム導入においても同じ事が当てはまります。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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足腰を鍛える重要性 【3連載:その1】
最近改めてよく感じる事があります。企業も人間と同様、足腰を鍛える事が非常に重要であるという事です。
企業や人間が年を取っても自分の足でしっかりと歩き続けるためには、足腰がしっかりしていなければなりません(企業を法人とは、よく呼んだものです)。
足腰がおぼつかない状態で、表面上だけツール(道具)を導入すると必ず失敗します。
例えば、生産現場でよく見かける「かんばん」ですが、これも、足腰がしっかりしていない状態で導入すると、現場は大混乱し、コストや在庫の増大を招きます。
「かんばん方式」を成功させるためには、企業(工場)として、次のような事が実現できている事が条件となります。
① 内示情報と実際数量との乖離の極小化(正確な需要予測に基づく生産計画立案)
② 量と種類の平準化生産(段取時間の極小化)
③ 非定員化(多能工化による)
④ 小ロット多頻度納入
⑤ 工程同期化
⑥ LT短縮(調達、生産、出荷)
⑦ 品質安定(ほぼ100%の良品率)

これらが十分実現できていない(つまり足腰がおぼつかない)状態では、「かんばん」という道具(ツール)は凶器となり、自分達や取引先の寿命を縮める事になります。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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足腰がおぼつかない状態で、表面上だけツール(道具)を導入すると必ず失敗します。
例えば、生産現場でよく見かける「かんばん」ですが、これも、足腰がしっかりしていない状態で導入すると、現場は大混乱し、コストや在庫の増大を招きます。
「かんばん方式」を成功させるためには、企業(工場)として、次のような事が実現できている事が条件となります。
① 内示情報と実際数量との乖離の極小化(正確な需要予測に基づく生産計画立案)
② 量と種類の平準化生産(段取時間の極小化)
③ 非定員化(多能工化による)
④ 小ロット多頻度納入
⑤ 工程同期化
⑥ LT短縮(調達、生産、出荷)
⑦ 品質安定(ほぼ100%の良品率)

これらが十分実現できていない(つまり足腰がおぼつかない)状態では、「かんばん」という道具(ツール)は凶器となり、自分達や取引先の寿命を縮める事になります。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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中年とはいつから始まるのでしょうか?【後編】
前回では、サザエさん一家を引き合いに、中年や老人と呼ばれる実年齢が、40年前より上がってきているのではないか、というお話をしました。
でもこれは良く考えると図々しい話で、自分が若い頃は40歳をすぎたら文句なしで中年と思っていたはずですし、60歳をすぎたら老人なのだろうと考えていたはずです。
これは 職場で進む高齢化が「中年」の自覚を妨げているということにも関連があるのだと思われます。確かに現代の会社勤めの中では、上のポストが詰まっているので、昔、中年といわれたポジションに全然立っていないというリアルな話はよく聞きます。

私も、前の会社に入社当事、当時の営業課長は貫禄があって大ベテランという印象でしたが、実は30代後半でした。自分がその先輩の年齢をいつの間にか越えていたと気づいて、愕然としました。また俳優松田優作が死んだのはたしか40歳ですけど、自分が40になったとき「この年で死んだのか」とも驚きました。
結構な年齢だと思ってたけど、自分のほうがもっと年だったと。
そう考えると別に中年になりたくないというのではなくて、自分に中年の資格はまだないんじゃないかと考えるようにしています…40歳から45歳ぐらいまで、中年入門の時期があるとありがたいなと。
言ってみれば中年の「見習い期」です。立派な中年になるために、しかるべき見習い期間を経て、45歳から50歳ぐらいになったら中年の中堅として頑張って、50歳をすぎたら中年のベテランになる。そうするとすんなり自覚できるのではないでしょうか?
(おわり)
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これは 職場で進む高齢化が「中年」の自覚を妨げているということにも関連があるのだと思われます。確かに現代の会社勤めの中では、上のポストが詰まっているので、昔、中年といわれたポジションに全然立っていないというリアルな話はよく聞きます。

私も、前の会社に入社当事、当時の営業課長は貫禄があって大ベテランという印象でしたが、実は30代後半でした。自分がその先輩の年齢をいつの間にか越えていたと気づいて、愕然としました。また俳優松田優作が死んだのはたしか40歳ですけど、自分が40になったとき「この年で死んだのか」とも驚きました。
結構な年齢だと思ってたけど、自分のほうがもっと年だったと。
そう考えると別に中年になりたくないというのではなくて、自分に中年の資格はまだないんじゃないかと考えるようにしています…40歳から45歳ぐらいまで、中年入門の時期があるとありがたいなと。

言ってみれば中年の「見習い期」です。立派な中年になるために、しかるべき見習い期間を経て、45歳から50歳ぐらいになったら中年の中堅として頑張って、50歳をすぎたら中年のベテランになる。そうするとすんなり自覚できるのではないでしょうか?
(おわり)
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中年とはいつから始まるのでしょうか?【前編】
サザエさんといえば毎週日曜日に40年以上にわたって放送されている国民的テレビアニメですが、皆さんはサザエさん一家の年齢をご存知でしょうか?
サザエさんは24歳で、マスオさんが28歳、波平さんが54歳、フネさんは50ウン歳とちょっとぼかしてますが、カツオは11歳、ワカメは9歳、タラちゃんが3歳となっています。
しかしアニメの見た目で言うと、波平さんがだいたい60真ん中ぐらいに見えて、サザエさん夫婦はだいたい10歳は上に見えるという感じではないでしょうか?
ここから非常に強引ではありますが、現代のおじさん・おばさん、おじいさん・おばあさんと呼ばれる実年齢は、40年経って確実に上がってきているような気がするのです。
私は現在41歳ですが、中年と言われると客観的に肯定できない自分を感じます。
自分の中では『中年じゃないって言い張れる可能性がまだ残っている』とも考えています。同様に昔60歳といえば相当おじいさんでしたが、今や70歳でもおじいさんというと、ちょっと怒られそうな勢いがありますね。
(次回へ続きます。お楽しみに!)
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しかしアニメの見た目で言うと、波平さんがだいたい60真ん中ぐらいに見えて、サザエさん夫婦はだいたい10歳は上に見えるという感じではないでしょうか?
ここから非常に強引ではありますが、現代のおじさん・おばさん、おじいさん・おばあさんと呼ばれる実年齢は、40年経って確実に上がってきているような気がするのです。

私は現在41歳ですが、中年と言われると客観的に肯定できない自分を感じます。
自分の中では『中年じゃないって言い張れる可能性がまだ残っている』とも考えています。同様に昔60歳といえば相当おじいさんでしたが、今や70歳でもおじいさんというと、ちょっと怒られそうな勢いがありますね。
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